「Tシャツに口紅」大滝詠一 [図で解説]☆ソロギターtab

2020/12/20ソロギターアレンジ TAB,YouTube 楽譜動画,ソロギター・アレンジ方法/演奏解説日本の名曲,演奏解説

作曲:大瀧詠一 作詞:松本隆  編曲:井上鑑

・ソロギターYouTube楽譜動画「Tシャツに口紅」の演奏やtab譜、アレンジの解説です
・ソロギターを弾いてみたい方向けの解説記事ですが、私個人の解釈です。
・追記:一部修正しました。ご確認ください


YouTube楽譜動画

楽譜はYouTube楽譜のみでの公開です


楽曲について

・1983年 ラッツ&スターに改名してから2枚目(旧シャネルズからの通算11枚目)のシングル

・松本隆氏と大瀧詠一氏の最強コンビですがそれほど売れなかったようで、鈴木雅之氏「早すぎた名曲」と語ったそうです。

・詩曲共にとても良いのですが私個人はアレンジが大好きな曲の一つです。「編曲 井上鑑氏」

ソロ・アレンジについて

・今回のアレンジに関して参考にさせて頂いた音源は、大滝詠一氏が唄うバージョンです

・原曲キーで、 D から 原曲と同じくE♭に転調します。E♭からは難易度が上がり過ぎないように音数を減らしてしていますが、ローリング・カポもアリですね。歌詞が無いので繰り返しを省略しています。

ローリング・カポについてはこちら⇩⇩(注意して頂きたい事があります)


コード・ダイアグラムに関するご注意

注意:一部表示される「コード・ダイアグラム」は純粋なコード表示では無いものもあります。今回のソロアレンジの演奏ではこの様な運指が考えられるという一つの例です


なに勝手にTシャツ着せとんねん!
お…おぃ く..口紅?ついとるがなぁ~

演奏・アレンジ解説

YouTube楽譜動画で楽譜をご覧ください

・キーD BPM=121で、唄が無いのでだるくならないように気持ち早いテンポにしました(原曲は118位です)

1小節~8小節 イントロ

アウフタクト~1小節

・アウフタクト2拍分。勿論ここも4小節めのようにハモっても良いです。敢えて2種類の対応の仕方を表示しました。個人的にはハモリたい。

・最初から図-1のように押さえておいてアウフタクト2拍から1小節めの3拍めまで対応します

Tシャツに口紅図-1
図-1


2小節~3小節

・2小節3拍からの3度ハモリ「ミ・ド♯」は、赤数字 1または2の運指で演奏しやすい方を選択してください。図-2赤

・3小節め青線の1拍めは最初からローコードのDを押さえておいて3弦2Fラに備えます。またはベースを5弦開放のラにしてしまいましょう。図-2青、図-3

Tシャツに口紅図-2
図-2

・ベースを5弦開放にすると楽⇩

Tシャツに口紅図-3
図-3

4小節

・青数字1、2の指を固定したまま赤数字3、4の指を上下 図-4

Tシャツに口紅図-4
図-4

指番号等の確認はこちら⇩⇩

8小節

・3拍め、16分音符ファ・ミ 8分音符レ は、早いスピードが求められるので、
  ・スライド+プリングオフ
  ・プリングオフ+プリングオフ
  ・5弦で9F~7Fを1指以外(2か3)でスライドして5弦5Fを押さえる。次のレがそのままで楽 図-5

Tシャツに口紅図-5
図-5


9小節~25小節 A A’パート

11~12小節

・11小節から12小節3拍めまでは1指で2Fセーハです。4拍めのでセーハを外しますが6弦2Fは、押さえたままです。

・12小節2拍め終わりから3拍めの3弦4Fから2Fはプリングオフ。

・19小節 6弦2F、私は親指Tです 図-6 ご自身の押さえやすい方法で。

Tシャツに口紅図-6
図-6


26小節~41小節 Bパート

・26小節、28小節、30小節の各1拍めは8分音符を短めにミュートしてメリハリを付けましょう。対照的に32小節1拍は伸ばします。

・33小節1,2拍は軽くタメてスライド。3,4拍めはプリングで良いと思います


42小節~49小節 間奏

48~49小節

・ハモリで2拍3連は少しタメて雰囲気を出します。便宜上bpm=115にしてみました

・49小節は再び歌声が入る部分です


50小節~57小節 Cパート

・最初ほとんどの部分にハーモニーや和音を入れていたのですが、大分省略して弾きやすさ優先にしました。

50~51小節

私の場合の運指例です 図-7

Tシャツに口紅図-7
図-7

56~57小節

・転調する部分です。56小節4拍めのB♭7は、転調先のキーE♭のⅤ7なので直前のDをサブドミナント(ホントはDm)と考えて、 D  B♭ E♭ サブドミナント ドミナント トニック で転調しました。テンポを少し落として滑らかになったのではないのでしょうか?



58小節~74小節 A” A”’ キーE♭

Tシャツいらんて

さあ、ここから弾きにくいぞー  

ローリング・カポ 使いまーす


・半音上への移調です。YouTube楽譜動画の動画下の欄でもお伝えしたように「ローリング・カポ」推奨です。


58小節

・3拍めで1Fをセーハ。3弦3Fは小指4で押さえて59小節1拍めのベースは薬指3。

Tシャツに口紅図-8
図-8

61小節

・2弦1Fも押さえておきます

Tシャツに口紅図-9
図-9

62小節 訂正します

・4弦1Fのベースは弾きにくいので、ここは5弦4Fのラ♭のままの方が良いかも

Tシャツに口紅図-10
図-10 弾きにくいので変更⇩

・これで弾きやすくなります⇩もうこちらに訂正レベルですね。決定。ベースは中指2で押さえたまま。図-11

Tシャツに口紅図-11
図-11 これで演奏しやすくなりました

ギター持たずにアレンジするからこういう事になる!

中の人は最近あまりギターを弾いていない

し.しーません。ごめんね

イラストだけはいつもギター持ってるのにね 

A”部分と同様の考え方で66小節から74小節のA”’部も弾きやすく工夫してください


75小節 B”~ エンディング

・75~78小節はコード・ダイアグラムのとうりで良いと思います

81小節

・2弦は4F6F両方押さえておきます 図-12

Tシャツに口紅図-12
図-12

82小節

・1,2拍めはハンマリングで 図-13

Tシャツに口紅図-13
図-13

・3,4拍めの人差指1のセーハは使用しない6弦から押さえたほうが安定します。2弦4F小指のストレッチに良い練習になります 図-14

Tシャツに口紅図-14
図-14

83~84小節

・図-15は私の運指です。左手首がギターのネックの下に来るくらい手を突き出して押さえています。ギター経験の浅い方はやめてください。手首を痛める場合がありますので注意してください。図-16で良いです

Tシャツに口紅図-15
図-15

手首を痛めないようにこちらを推奨します 図-16

・1拍めのベースを3弦1Fにする。3,4拍のベースを弾かない

Tシャツに口紅図-16
図-16 ベースを弾かない選択もアリ!


94小節~エンディング

・エンディングはイントロの半音上です。

・無理な運指がある場合は工夫しましょう。また、弾かないという選択がある事をお忘れなく。


おわりに

・しつこいようですが、あくまで私個人の運指、つまり弾き方です。何十年もギターを弾いていると最初まったく無理だった演奏ができるようになっていたりします。

・ライブ・バーで隣のお客さんが話してました

  A「やっぱりギターは”アルハンブラの思い出”が1番難しいよなー」

  B「あのトレモロな~絶対弾けないよな~」

・トレモロ奏法で有名なクラシック・ギターの名曲「アルハンブラの思い出」についてこう語っておられました。
このような考え方ですと弾けません。どのような練習をして、どの位頑張ったら弾けるかを考えるのです。
もうあまりクラシックの練習をしていなかった高校2年、音楽の授業で発表会があり授業で使用した教則本の最後のページの曲「アルハンブラの思い出」を弾いた事を思い出しました。数年練習したと思います。忘却の彼方ですけど


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