★ソロギターへの近道<8> 「左指、運指(フィンガリング)」[ソロギター初心者の練習方法]

2020/04/30初心者ソロギター独学[学習と練習]ソロギターへの近道

ソロギターに限らず上手な方々のギター演奏は左指の動きがスムーズです。「フィンガリング」ですね。
難易度の高い部分もまるで簡単なように弾いてしまいますね。
それに対してギター初心者の場合はバタバタした感じで比較的簡単な部分も大変そうに見えます

では左指が「バタバタしている方」と「スムーズな方」の違いはなんでしょうか?少し考えてみましょう。これはリズム・キープ等にも関わる重要な事と思います


ザックリ2つに分けて考えてみる

1.練習の仕方、練習量

最初に思いつくのは練習の仕方練習量でしょうか。

独学の場合、教本や動画、音楽サイト等で内容がいろいろですね。情報が多い今では良質な情報の取捨選択。ご自身にとっての良い情報の選択という事になるのでしょう。練習量は自分次第ですね。

音楽学校では良い先生、良いギタースクール等で教えてもらうと確かに早く進歩するようです。私個人はギタースクールに通った事は無いのですが、ヤマハの音楽学校の教師に知人(セッションやバンドをしてました)がいてよくお話を伺いました。(鍵盤の女性とベースの男性)
そこで感じた練習の仕方の独学との決定的な違いは「寄り道が少ないでした。
例えば、「3コードのブルースでセッション出来るようになる」というような科目だどすると、3コードブルースのバッキングとペンタトニック等のソロの練習を各生徒さんが出来るようになるまで寄り道をしません。のような感じ…おそらく

私は独学で寄り道が多かったと思います、それが無駄だったとは思っていませんが、メソッド(method)が確立されている良質のスクールならポイントを絞った最短距離を進めると思います。
また、スクールに通うと必然的に練習量が増える事になるでしょう(予習復習や発表会ですね)

注意:音楽学校や、ギタースクールを勧めている訳ではありません。それは今後、ご自身の音楽との関わり方次第で考えて行けばよい事です


2.運指についての考え 「今回はこちら」

今回の本題はこちらです。楽譜を使用して簡単な例を出します

冒頭の「左指がバタバタしている方」と「スムーズな方」の違いはなんでしょうか?についてです

先日ソロギターにアレンジさせて頂いた、パブリックドメインの「ハニーサックル・ローズ / Honeysuckle Rose」の 1小節めです

リードシートの場合

楽譜-1

考えるまでもないかと思いますが。1フレット人差指、2フレット中指、3フレット薬指でしょうか。勿論俺は小指だーの方も全然アリですが


ソロギターアレンジ譜の場合

楽譜-2

テンポの遅い練習なら1拍めベースのレと同時に1弦3フレット薬指、次に1弦1フレット人差指で簡単に間に合うのですが、スムーズに演奏したければ「2拍分最初に押さえている」ほうが良いですね。
これにより1弦1フレットの人差指を2弦1フレットに移動しなくてもいいので運指がスムーズになります
図-1参照

図-1

よく見るローコード Dm7 を1弦2弦の1フレットを人差指でセーハ、中指で3弦2フレットを押さえたまま、小指で1弦3フレットを押さえます。ここは小指を使用して薬指を空けておきます。
これが楽譜-2の最初の1拍め、つまりスタート時のフォームです。空いている薬指は3拍めの6弦3フレットに備えます。
3拍めは薬指6弦3フレット以外は開放弦ですので、他の指は空いてますね。4拍めの5弦2フレットはその空いている中指を使用します。

文章だとややこしいですが、実際に弾いてみればすぐにお分かりいただけると思います。
非常に簡単な部分を例として挙げましたが、もっと複雑な場合が沢山あると思います。この例は1小節めですが、楽譜の途中の場合前後の動きも考慮しなければなりませんので、やや複雑になったりします


開放弦の処理

ちょっと面倒な話になってしまいますが開放弦をこの部分で使用するかについてです。楽譜-3赤丸部分

楽譜-3

3拍めG6の高音部分を楽譜どうりに正確に弾く考えの場合、4拍めは4部休符ですので1弦2弦の開放は、4分音符1拍分でミュートしなければなりません。
4拍めのベースがシの音でG6のコードトーンなので4拍めまで音が伸びても問題はないと思いますが、歯切れの良い演奏が似合うこの曲の場合はどうでしょうか?好みですけど少し考えたほうが良いかと思います。

私の場合は、ミュート(消音)が必要か、音が伸びても問題ないのか、またそのミュートは簡単か難しいか等を考慮します(厳密にはやってませんけど)

今回の場合4拍めは、ベースの5弦2フレットだけですので余裕がありますね、右指で簡単にミュートできると思います。

また、バレーコードやコードフォームに問題がない方は楽譜-4、これなら左指を離せば音が伸びませんね。
(注意:このG6はバレーコードに見えませんが私の場合は3フレットを人差指でセーハ状にしている事が多いです。私はその方が押さえやすいからです)

楽譜-4


まとめ

運指についてはいろいろな考えがあると思います。音楽性を追求すると難易度が上がったり、スムーズさを優先すると難しいミュートが必要になったりと結構厄介ですね。
慣れているかどうかが大きいので、無意識ではなくちょっと考える位に気楽に参りましょう。
意識していれば「自分に、もしくはその音楽に最適な運指」を一瞬で見つける事が出来るようになると思います


ソロギターへの近道はこちら↓↓



スポンサーリンク

サウンドハウス