「時の過ぎゆくままに」[解説-1] ☆ソロギターtab

ソロギターアレンジ TAB,YouTube 楽譜動画,ソロギター・アレンジ方法/演奏解説日本の名曲,演奏解説

1975 沢田研二  / 作曲・編曲:大野克夫 / 作詞:阿久悠

[解説-1]
・この記事はYouTube楽譜動画にアップした ☆ソロギターtab「時の過ぎゆくままに」の演奏・アレンジ解説が中心です
・今回のアレンジはシンプルな運指ですので、内容は初心者の方向けになります
・尚、著作権を有する楽曲の場合、サイト内は解説のみで楽譜自体はユーチューブでご覧頂く事になります。ご理解の程よろしくお願いします

YouTube楽譜動画

楽譜・TAB譜はこちら⇩⇩でご覧ください

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この頃は

黄色い声

    ジュリ~ ?           

こちらも黄色い声

      ジュリ~ ?        

ジュリ〰♡な時代なんですね。も杓子も…男から見てもカッコイイ。


楽曲について

1975年 14枚めのシングル オリコン1位 で、自身が主演を務めたテレビドラマ「悪魔のようなあいつ」の挿入歌

沢田研二氏はもうとにかくかっこいいんですね。声もいい。

しかしここはインスト・アレンジサイトですので、作曲・編曲の大野克夫氏について。いろんな楽器をこなし、作曲からアレンジまで。テレビドラマ「太陽に吠えろ」のテーマ曲の作曲者と言えば皆さんご存知だと思います。
大野克夫氏については「かまやつひろし氏」の言葉が残っているようです

かまやつひろし氏「一言で言えば天才なんです。一度聴いた曲はすぐに譜面に書けるし、どんな楽器もうまい。ライブだけでなくスタジオワークも万全。こんな多彩なミュージシャン、日本にはそういない」と述べている

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


経歴が凄いです

・ザ・スパイダース

・PYG

井上堯之バンド

・大野克夫バンド


私が生まれる前からプロで音楽をされている方ですので詳しくは知らないのですが、記憶にあるのは「井上堯之バンド」時代にジュリーの歌バンでキーボード、作曲、アレンジをされていた頃です。

曲もいいけどアレンジがまた素晴らしいです


演奏・アレンジ解説

・有名曲のソロ・アレンジの場合、いつも問題になるのが「どこまで再現するのか」です。バンド等の複数人数での演奏をソロで再現するアレンジはそれはそれで素晴らしい事ですが、演奏難易度が上がったりします。100%再現できる事ではありませんので、原曲の雰囲気を出せるかどうかなのでしょう

・今回はシンプルにメロディーを追いかけ、無理のない範囲でベースのリズムやオブリガードを入れる選択にしました。また原曲キーEmからAmに変更し弾きやすさ優先で考えました。

・運指自体はシンプルですが、前後の流れを考えないとリズムが乱れたりしますので要注意です

以下の演奏・アレンジ解説は私個人の考えであり「これが正解」という事ではありません。音楽に正解は無いと考えています。
また、指番号の確認やtabについては下のリンク先で確認してください


イントロ 1~5小節

1小節~2小節

・一般的なローコードの Am を押さえてスタートし、3拍め5弦開放と同時に4の小指でスライドし3F~5Fへ。そのまま小指を3Fまで戻します。4拍めは空いている指で、「2弦1Fは1」「3弦2Fは2」

・この運指ですと2小節1拍めは「6弦3Fは3」「2弦3Fは4」。1弦の開放を弾いてるうちに左手を7Fと12Fの間に持って行きハーモニクスに備えます。

・ハーモニクス「1弦12Fは4」「3弦7Fは1」の指がよいです。最後の6弦開放のベースはハーモニクスと同時になりますが、ベースが開放弦なので問題ないでしょう

3小節

・このFはセーハ(バレーコードに)しません。3拍めに1弦の開放があるからです。「2弦1Fは1」「3弦2Fは2」そして「6弦1FはT」です。左親指です。

・4弦3Fを3で押さえると3小節は簡単になります。図-1の指使いです。2弦の3Fは4小節の頭でも使います。小指頑張ってください

時の過ぎゆくままに解説図-1
図-1

・左親指の使用については、賛否あると思います。クラシックの方とか押弦には使用しない方が多いと思います。私の場合最初はクラシック・ギターのスタートですが左親指を良く使用します

4小節

・今度はハーモニクス前が開放弦ではありません。「3弦1F」表示の「ソ♯」が遠い方は「4弦6F」でも。

5小節

・4拍めのスライド先「2弦5F」と次の「1弦開放」は同音です。ノリを出す為に1弦開放を使用しています。
ギターの場合、鍵盤楽器と違い「全く同じ音」のポジションが複数あります。(オクターブ違いでは無い)これを利用してギターならではの演奏ができます。
 例)2弦4Fをチョーキングで「ミ」まで半音上げて、同時に1弦開放の「ミ」を鳴らす等々


A1 6~13小節

6~7小節

・メロディーが始まります。ここで注意したいのは、6小節1拍めのAm「ラ ド ミ」は最上音の「ミ」がメロディー音です。ところが、3拍めのAm7「ラ ソ ド」はメロディー音を含みません。「ミューズスコア」(楽譜作成フリーソフト)の再生音では表現できていませんが、実際の演奏時はメロディー音の方が目立つように音量に差をつけた方が良いです。つまりAm7は控えめの音量にする訳です。
これはこの部分だけの事ではありません。基本、メロディーのように重要な音はトップノート(最上音)にしています。弦のはじき方で音量差を付けれるようになると表現力が上がります。

・この6~7の2小節間は「2弦1Fは1の指」「2弦3Fは4の小指」で済みます。(7小節4拍めのベース「5弦3F」は3で押さえる)一見とても簡単なのですが、7小節めのベースを楽譜どおりにミュートするのは難しいです。これは原曲のベースが使用しているリズムで良くでてきます。ソロでは難易度が高いので「図-2」が無理なら「図-3」で。

時の過ぎゆくままに解説図-2
図-2

・図-2 メロディーを弾きながら、1拍めのベースを8分音符でミュートするのは意外と難しいです

・図‐3 これなら弾きやすいが、独特な原曲のリズムの ”ノリ”は無くなる

時の過ぎゆくままに解説図-3
図-3

8~9小節

・7小節の1拍めの2弦3Fは4の小指で押さえていましたがもう離してますね。この時完全に弦から離さずに2弦3F上に小指を乗せたままにしておきます(音は止まっている状態)。これで次の小指が簡単に押さえられます

・7小節4拍めでベースの「ド」で5弦3Fを3で押さえていますので、8小節の1拍めは、再び「先ほどの小指4で2弦3F」「3弦2Fは2」で押さええて薬指3を空けておき、8小節3拍のベースを3で押さえます 図-4

時の過ぎゆくままに解説図-4
図-4

・9小節1拍めの「3弦2Fのラ」も同様の考え方で8小節の1拍めから弦の上に乗せておけます。また、押さえたままでミュートしなくても良いです。ここでの「ラ」はDmの5度で次のAmのルートですので音が濁ったりはしません。どの位音を伸ばすかや、自然に音が途切れるのを待つかはそのコード内の音にもよりますが、ここは好みで良いです

10~13小節

・ここは、上記の考えと同じです


A2 14~21小節

・14~20は、A1と同様に。

21小節

・「3Fセーハは1」で「3弦4Fは2」のバレーコードです。3拍めの4~5Fのスライドをそのまま2の指で行います

  つづくッ! [解説-2]は下のリンクからで~す 

まとめー1

お疲れ様です。イントロから A1 A2 までの解説でした。次回 B1 B2 間奏 エンディング です。

シンプルアレンジとはいえソロギターをこれから始める方には大変だと思います。焦らずゆっくりと遅いテンポで練習する事が結局は間違わない演奏になると思います。

 続きはこちら⇩⇩  


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