[解説]「白いくつ下は似合わない」作曲:荒井由実 ☆ソロギターtab

2021/01/12ソロギターアレンジ TAB,YouTube 楽譜動画,ソロギター・アレンジ方法/演奏解説日本の名曲

曲・詩:荒井由実 編曲:あかのたちお /1975 唄:アグネス・チャン


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[演奏解説]について

・YouTube楽譜動画の「白いくつ下は似合わない」の演奏解説です
・難易度は「初~中」ですので、やや初心者の方向けの内容になりますが、ハイポジションの使用が数か所ありますので一部難しいです
・運指に関してはあくまで私個人の方法であり考え方です。「これが正解」ではありません。音楽に正解は無いと思っています。また、この曲に限らず「前後の流れによる運指の考え方」の参考にしていただければ幸いです。
・特に指定の無い場合、数字は主に左指番号。F前の数字ははフレット数。


指番号やダイアグラム表示等の確認


演奏解説

・今回のアレンジではメロディー音の周辺をアルペジオ風の音が隙間なく流れます。(昔のオルゴール風) 注意して頂きたいのはメロディーが埋もれてしまわないように演奏しなければいけません。トップノートにメロディーを置いてますが、やや高音のアルペジオもありますので、音に強弱を付けてメロディー音が目立つように演奏します。楽譜動画の再生音では再現できていません。

イントロ アウフタクト+1~10小節

アウフタクト

・4弦2~3Fは1の人差指移動、または、1・2の順で。次の1小節めに1を空けておいた方が楽な方は後者

1~2小節

1小節

・1拍め「5弦3Fは1の人差指」これは次の為に1です。「1弦スライドで7F、左指は2」「2弦も同時にスライドして8Fで左指は3」

・2弦の3の指をガイドにして3Fまで戻り「小指4で1弦3F」。これがスムーズでしょう

2小節

・1弦2弦の3Fに各4、3の指が残っている状態です。「5弦3Fは

・2拍め開放弦。3拍めは1。最後は「2弦1」「3弦

先生!2小節1拍めのベースの”ド”(5弦3F)が最後まで伸ばせません。2の中指が…(上の赤数字)

意外と平気

大丈夫でし。2の指を4拍めで離して3弦2Fを押さえましょう。(心の中では4拍分ベースの”ド”が鳴っている)

「白いくつ下」履いたままですけど

出た~!言い訳な、反則だろーが 

・「心の中…」ご自身の判断で運指を考えてください

5~6小節 <1オクターブ下げる作戦>

・ハイポジションです。ガットギターでカポタストしてる場合は大変になりますので1オクターブ下げる作戦で。図-1

解説「白いくつ下は似合わない」図-1
図-1 オクターブ下げた図

9~10小節

・小指4の上げ下げで対応「図-2」音は途切れないように伸ばしたままで。ここは綺麗で素直なアルペジオが良いです

解説「白いくつ下は似合わない」図-2
図-2

・アルペジオ最後はそのまま「3弦9F」の「ミ」でも良いですが、「1弦開放」にして次に備える


A パート 11~19小節

11小節 Cmaj7

「1弦2~3F」私はハンマリングです。「6弦3F」を3の薬指で押さえてますので、「1弦2Fを1」で押さえて「1弦3Fを4」でハンマリングしています。図-3

解説「白いくつ下は似合わない」図-3
図-3

11小節 Bm7(♭5)

・一般的なフォームは図-4⇩⇩ですが、今回は「1弦2~3F」の押弦がありますので2Fセーハで。図-5

解説「白いくつ下は似合わない」図-4
図-4

・今回の押弦は図-5 私はハンマリングしてます

解説「白いくつ下は似合わない」図-5
図-5

13小節 Bm7(♭5)

・こちらの押弦は図-6で2弦の「レ ド」に対応

解説「白いくつ下は似合わない」図-6
図-6

15~16小節

・ここはリズムがオイシイ所です。弱拍を強く弾いてみたり強弱をつけるとインパクトを与えやすいです。なんか上手く聞こえたりする要所!


B パート 20~28小節

20小節 Dm7 G7 ~21小節

・ここの Dm7 は、ローコードでお馴染みの D のフォームを 1~3弦を 5F に移動するだけ。これでマイナーコードになってます。この辺はギターの面白い所ですね

・G7 の部分は7Fから5F、3Fと下がり、21小節の Cmaj7 のベース「5弦3F」に備えます 図-7。優先するのは当然リズムと音色ですのでスムーズな運指を探してください。図-7はあくまで私の運指例です

解説「白いくつ下は似合わない」図-7
図-7

22小節 Bm7(♭5)

・図-4のフォームです

26~27小節(作戦1)

・楽曲の1番盛り上がる所で、今回のソロギターアレンジの高難易度の部分です。7Fセーハで大変なのですが、音量は一番大きくしたい所です。しかもテンポが変わって♩=92 カンタービレ(歌うように)でしょう。大変ですので作戦を考えます

<作戦>

・E7sus4 のときには弾かない「4弦9F」を予め押さえておくとE7の時は小指4の移動で済みます

・26小節からテンポ・ルバート(自由なテンポ)で感情を込めているように弾く(つまり難しいのでゆっくり弾く作戦)

・簡単にアレンジし直す 図-9


Dm7  Dm7  D7sus4  Bm7(♭5)  E7sus4  E7

解説「白いくつ下は似合わない」図-8
図-8 元のアレンジ


26~27小節(作戦2)<難しいので「代替案」

・26小節からシンプルにし、27小節はセーハ無しの代替案です。もっと簡単にできますがここは sus4 の音「ラ」は省略したく無い

解説「白いくつ下は似合わない」図-9
図-9 これなら簡単


・以降は繰り返し。エンディングはイントロ参照です


まとめ

お疲れ様です。最後までありがとうございました

このタイプの曲をソロギターで演奏する場合、しっとり始めて強弱を強めにし、テンポ・ルバートで乗り切る感じでしょうか。個人的には 9~10小節の Csus4 アルペジオが好きなのでもう一回は入れたいなと思います



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